築地BBQで炭火で!さんまを美味しく食べよう!
そんな秋の味覚の「さんま」。築地では最高品質のものが鮮度抜群な状態で入手可能です!そしてそれを築地魚河岸BBQテラスに持参し、その日の内に炭火で焼き堪能すことが可能です!これはもう、わくわくが止まりませんねっw
そんなわけで、今回美味しいさんまの焼き方や美味しいさんまの見分け方などご紹介させていただきます♪また、ネット上で溢れる多数の『さんまの焼き方』情報に真っ向勝負したオリジナル炭火焼方法も紹介しておりますので、最後までどうぞよろしくお願いします♪
さんまの焼き方をネットで調べると・・・・・・
・さんまを焼き網の網目に対して45度に置く
・網にお酢を塗る
・網に油を塗る
・焼き網をしっかり熱しておく
・強火で一気に焼く
・何回もひっくり返さない!
という情報がわんさか出てきます。。。。。
しかし!!!
一方で、こんなにも焼き方の情報が溢れているにもかかわらず「皮が剥がれてしまう」、「うまく焼けない」という話も溢れているのは違和感を感じますよね!
そんなわけで!数多の専門家や料理家の提唱に真っ向勝負を挑みます!
今夜、ついに、数多のさんまの焼き方に決着をつけます!
まずは・・・重要な下処理!
水洗いをする。
ぬめりを水で洗い流します。その後、水気が残らないようにしっかりとキッチンペーパーで拭き取りましょう。
焼く前のさんまに塩を振る!
さんまの全体、両面に塩をふって、15分~20分放置します。
塩を振ることで浸透圧と言う作用により、魚の臭みを含んだ水分が表面に出てきます。(これは塩分濃度を均等に保とうとする作用によるものです。)しっかりと臭みを含んだ水分を再度キッチンペーパーで拭き取っておきましょう。
【重要ポイント!】
この塩を振る作業には臭みを軽減するだけでなく、タンパク質が凝固し、皮が強化されるという効果もあります。さんまの皮をはがれにくくし、美しく焼き上げるためのとても重要なポイントになります!
見てみるとわかりますが、さんまの身が締まり、表面が乾いたような感じになっているはずです。
さんまの焼き方チャレンジ3本立て!
準備ができたら・・・・・いよいよ焼きの工程です♪
<※下処理は、どのような焼き方でも共通です。>
炭火の火力調整等についてはこちらをご参考に♪
焼き方①<とにかく弱火で全面ゆっくり焼く!>
- 弱火ゾーンを使い、焦げ目がつかないように、熱凝着が起きる前に何度もひっくり返し皮を強化!
焼くというよりも乾かすイメージで。 - 両面がいい感じに乾いてきたら・・・・・。
炭のある中火ゾーンに移動し、焼き目をつけていく。 - 中火ソーンに移動したら、やたらにいじらず焼いていく。脂が滴ってきたら、すぐさま網ごと炭無しゾーンに避難させながら焼いていく。頭や尻尾もまんべんなく焼くために、網ごと動かしながら均等に焼いていく。
↓↓↓↓
<結果>
こんがりきれいな焼き色でしたが・・・・・
裏返すときにすこーしだけ皮が剥がれた。80点。
焼き方②<熱凝着回避法>
- 熱凝着が金属との化学反応が要因ということで、さんまと網が直接触れないように割り箸を置いてみる。(その場の思い付きデス 汗)
- 網に直接触れてないので、中火ゾーンで焼いていく。
- 土台のお箸が燃えないように注意しながら両面焼いてく。
↓↓↓↓
<結果>
割り箸に触れていた部分の皮が剥がれていた・・・・・!
(金属じゃないのにくっついてしまった泣)
③<邪道で結構!上火だけで焼いてみるっ!>
- 炭無しゾーンにさんまを置き、アルミプレートをかぶせる。
- 熾した炭をアルミプレートに乗せる。下火は炭の香り付け、上火9割で焼いていくイメージで!
- 約10分焼いていく・・。
- 裏面も同様に上火で焼く。
↓↓↓↓
<結果>
美しい!完璧の焼き上がり!皮も剥がれず、中までしっかり火が通っていました★100点!
しかも、下面は弱火の為熱凝着は起きないまま加熱ができるし炭の香りづけができる。
※学んだこと※
焼く過程で何かに触れたら秋刀魚の薄い皮は必ずくっつき、剥がれてしまう。
そして、原理を理解し、工夫すれば、さんまはBBQで十分に美しく焼くことができるっ!
頑張って焼いた食べごろの秋刀魚は、お皿に移し水気を切った大根おろしを三角に盛って、すだちをサッと搾り醤油を少々。皮がパリッと、身はふっくらジューシー脂の乗った旬のさんまをご堪能ください!なんたる贅沢BBQ ✨✨
先ほど出てきた【熱凝着】についてもう少し詳しく解説させていただきます♪
魚や肉などのタンパク質は、熱せられることで性質が変化します。この変化のことを【熱変性】といいます。
さらに、50℃程度まで温度が上がると、コンロの網やフライパンなどのような金属にくっついてしまう性質に変化します。
このくっついてしまう現象のことを熱凝着といい、70℃前後までその現象は続くとされています。
タンパク質と金属が直接触れることで、この現象は起きます。逆に言うと直接触れなければ、くっつき現象は回避できる と言うことです。
そのため、フライパンなどはタンパク質と金属が直接触れることを回避するために、フッ素やセラミックでコーティングが施してあるのです。
このことから、加熱されたタンパク質が金属にくっついてしまう現象は否が応でも起きてしまう現象といえます。
ちなみにですが・・・・
小麦粉やご飯に含まれるでんぷん質は60℃で性質が変化し糊化するそうですよ。
おいしいさんまの見分け方!
築地のお店で購入する際は、鮮度抜群ですし、お店の方が調理法にあったサイズや予算に合わせて選んでくれるので間違いないですよ★
なので、築地以外で購入されるときなどの参考にしていただけますといいかと思います♪
・銀と青黒い色のコントラストがはっきりしているもの
・口先が黄色いもの(脂がのっているサンマです)
・眼が澄んできれいなもの
・むっちりしているものは脂がのっているサンマです
・ぶよぶよしておらずハリのあるもの
が、新鮮であぶらの乗ったさんまの特徴になります!
さんまは、鮮度命なので、購入後はなるべく早く食べられることをお勧めいたします!
さんまにはよく聞く青魚に含まれる「DHA」や「EPA」のほかにビタミンAやカルシウム、ビタミンDなどがバランスよく含まれている魚になります。DHAやEPAは中性脂肪を減少させる効果のほかに血液の流れもよくする効果があります。どちらの成分も人間の体内では生成できない成分となっていますので、日々の食事で積極的に取り入れたいですね♪
また、さんまの内臓に含まれるビタミンAやレチノールという成分は細胞の生成を促すので美肌効果も期待できます!
さんまの内臓は、苦手な方も多いかと思いますが、さんまの内臓は実はほかの魚よりもおいしく食べられる理由があるのです!
さんまはほかの魚と違って胃や腸を持っていないので食べたものは数十分で消化して体外に出すシステムになっています。ということは、体の中にほどんど排せつ物が溜まらないということになります。そのため内臓特有の苦みもほとんどないといわれています。
内臓も栄養たっぷりですので、苦手でなければ食べてみてはいかがでしょうか♪