火加減を制する者がBBQを制する

炭を自在に操り炭の覇者へ。

なんか、タイトルが仰々しいですが(笑)わたくし個人的には、遠足と一緒でBBQのスタートは計画から始まっているとは思いますが、いざ現地でのスタートは炭に火をつけないことには始まりませんよね!
いざ意気込んで、かっこいいとこ見せよう!としてても全然火が付かずにうちわで扇ぎまくったり、息をフーフー吹きかけたり、炎だけが出てて、ソコにお肉を置いたら丸焦げになってしまった^^;と焦っちゃうと、ちょっとそこでウキウキ気分が落ちちゃいますよね^^;それもそれで笑い話として思い出に残りますが、ササっと段取りしてて滞りなく炭が熾せたらかっこよくないですか★そんなわけで、今回は炭のおこし方や、火力の調整方法などご紹介させていただきます♪
ちょっと長くなっちゃいますが、お付き合いいただけますと幸いです(o^―^o)

炭でも火力を調整できちゃう!?

BBQでは、炭での調理だから火加減の調整なんてできないから不便だよね・・・。なんてお思いの方、ちょっとお待ちください!
BBQでも火加減、作れます!「スリーゾーンファイア」って聞いたことございますか?
コンロの中を三つに区切って「強火ゾーン」「中火ゾーン」「弱火ゾーン」を作っちゃおう!というものです。3つのエリアの作り方、各火加減の活用法などご紹介いたします♪
また、見ただけではわからない炭の温度が簡単にわかる方法があるんです!その方法というのが、自分の「手」を使うというものです!コンロの真上、約15㎝くらいの位置に自分の手をかざします。その時に耐えれる秒数で温度の確認ができちゃいます★(表の”手をかざして耐えられる時間”の部分です)ぜひご参考にしてください。

   
強火ゾーン 中火ゾーン 弱火ゾーン
エリアコンロの端の1/3のエリア コンロの中央エリア コンロの端の残りの1/3エリア
炭の量 炭を2段、平らに積む 炭を1段、平らに積む 炭は置かない
手をかざして
耐えられる時間
3秒 6秒 10秒
温度 230~280℃ 180~230℃ 120~180℃
使用用途 肉や食材などの表面にこんがりと焼き目をつけるのに使います。 肉や魚、野菜などの加熱に使います。 保温や直火を避けて加熱したい食材に使います。

★肉や野菜を焼くときは基本は中火ゾーンを使います。たとえば、厚切りのお肉の場合、強火ゾーンでお肉の表面にわざと焦げ目を作り、中火ゾーンでじっくり火を通し、弱火ゾーンで保温。というような使い方になります♪
★弱火ゾーンは、下には一切炭はありませんが、コンロ全体が焼けて熱くなっているために焦げ目がつくこともなく保温、予熱での加熱や、食材にコンロの火が引火してしまった時の食材の避難場所としても利用可能です。また、自宅でBBQされる際などは、弱火ゾーンの下にはアルミホイルを敷くか、小さめのアルミプレートを置くことで油受けの役割をしてくれるため、肉から落ちた油でコンロが汚れたり焦げ付いちゃったりするのを防ぐことができます♪
★上記の手をかざして、炭の温度の確認をする方法ですが、くれぐれも火傷にはご注意くださいね^^;
★強火ゾーンで5秒も耐えられているのであれば、火力不足です。中火ゾーンからお引越しさせたり、炭を追加しましょう。
逆に中火ゾーンに手をかざしたときに、3秒耐えることができない場合は、火が強すぎます。炭を強火ゾーンにお引越しさせましょう。
★それぞれのゾーンはそのままで、火力を弱めたい時は→氷を炭の上に乗せる。
 火力を強めたい時は→炭ばさみで炭の上の灰をササーっと優しく払い除けてあげます。

着火剤の途中追加は絶対におやめください

楽しくお肉を焼いていたら、だんだん・・・火力が・・・弱く・・・・なって・・・
と、炭の命の灯がぁぁぁ!!カルシファーーー!!なんてことになると、「火が消えそうなので着火剤をください!」とお越しになるお客様が結構いらっしゃいます。
しかし!!申し訳ございませんが、着火剤の途中追加は基本的にはお断りしております。
決して、火が消えそうなのを放っておくというわけではございません!

お客様のご安全のために、お断りさせていただいております。
その理由というのも、着火剤の途中追加はとても危険だからです。

「なんで?一発で燃えていいんじゃない?」と思われる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
たしかに、すぐ燃えてくれてすぐ炭にも燃え移ってくれます。しかし、「燃え移りやすい」ということは炭だけでなく ”燃えてほしくないものまで燃えてしまうという可能性もある” ということなのです。
着火剤や固形燃料の主成分はメタノールです。メタノールは、非常に揮発性が高くまた当然ですがとても燃えやすいです。
まだ若干でも火の残る炭に、着火剤を固形燃料を入れたらどうなるでしょうか。
ジェルタイプの着火剤だった場合、出てる途中の着火剤を伝って火が容器にまで燃え移ることもあります。そのまま燃えたら、容器が爆発し、炎付きの着火剤が四方八方に飛び散ります。固形燃料燃料でも同様です。非常に揮発性が高いため、手元で爆発が起きるかもしれませし、炭がパチパチ息を吹き返した時に、溶けかけの固形燃料も一緒に飛んじゃったりすることもあります。

そんなことが起きたら、楽しかったBBQが一瞬で大惨事になってしまいます。

そのため、基本的に着火剤の途中追加はお断りさせていただいております。

「でも・・・そのままだと火が消えちゃうじゃん(;´з`)」と思われたかもしれませんが、ご安心ください!
そんな時は、スタッフかお客様のお席まで向かいます!そして、少しだけお時間いただけましたら、なんということでしょう。虫の息になった炭火が復活したではありませんか!! 状態にいたします!
※ほんとに完全に消えちゃっていた場合、着火剤を使用し火を熾させていただきます※

ですので、まずは着火剤の追加はせずにスタッフをお呼びくださいませ^^

ワンポイント♪

炭に火をつけたら、早くお肉を焼きたいからうちわで炭をパタパタと扇ぎがちですが、ちょっとお待ちください。火をつけてすぐに扇ぐと、炭に火が付くのが遅くなってしまうので要注意です。
炭に火が回るのを、食材の準備をしながらのんびり待ってあげてください♪

そして、火が消えそうなとき、炭を追加する場合は今燃えている炭の下に新しい炭を置くのがベストです。
炭を追加するとき、炎は上に上がるから上に置きがちですけれども、上に置いた場合今まで燃えていた炭の火力を遮ってしまうため、火力不足になってしまい、せっかくのとっておきの食材がおいしく焼けなくなってしまいます^^;
選ぶ炭のサイズですが、即戦力になってすぐに燃えてくれそうなイメージがある大きな炭ではなく、逆に小さい屑のような炭が優秀なんです!かろうじて生きている炭を寄せて、箱から新しい屑のような炭を投入します。次にうちわを準備し、風が下から上に行くように仰ぐと火力がアップ↑↑↑します!
また、追加するときのポイントですが、燃えている炭に触れるように置くのがポイントです♪
炭は端っこから燃え始めるため、このような置き方が良きです♪

お試しくださいませ!

炭熾しお任せください♪

ここまで炭の熾し方や火加減の調整方法、着火剤の危険性についてご紹介させていただきましたが、それでも炭への着火が不安な方やうまくいかない~^^;というお客様、お気軽にスタッフにお声掛けください♪当会場は、区画の準備段階で、着火剤をセッティングして炭を組むところまでスタッフがご準備しております、基本的には、付属のチャッカマンで着火剤に点火していただき15分ほどお待ちいただければ火おこしはできるようにさせていただいておりますが、不安な場合はスタッフが無料でお手伝いさせていただきます!火が燃えすぎている、火が消えそう、火加減作ってみたい、という際も同様にお気軽にお声掛けください♪

*小さな豆知識*
3つのゾーンに分けるのがスリーゾーンファイアという名前ですが、炭を中火と保温の2つのゾーンにかけると「ツーゾーンファイア」、グリルに沿って炭を輪のように敷いたら「サークルファイア」という名称になるそうです♪